近年はビジネス分野における女性の活躍がめざましく、様々な分野で女性が起業し成功を収めています。
労働人口が減少してきている我が国では女性の活躍が国力維持の面でも求められていますから、その才能を発揮して大いに経済を盛り上げてもらいたいものです。
起業はしてみたいけれど何をしたら良いのか分からない、何か取っ掛かりが欲しいという声もよく聞きますので、この回では起業意欲のある女性におすすめできる業種を多数取り上げて紹介していきます。
ご自身の興味や状況と照らして「これならできそう!」「楽しそう」と感じられるものがあったら、ぜひ本格的な検討をしてみましょう。
Contents
女性が成功しやすい業種とは?
具体的な業種に入る前に、女性が起業するにあたりざっくりとどのような点に留意して業種を選択すればよいのか押さえておきます。
起業すればだれでも成功できるわけではないので、できるだけ失敗を避け、成功につながりやすい業種、業態を選ぶ方が安全です。
起業は少なからずリスクを伴う行為ですから、攻めの姿勢だけではなくリスクコントロールの意識も大切になります。
以下の点に留意しつつ、自分に合った業種を検討しましょう。
①自分の興味がある分野か?強みが活かせるか?
他に成功例が多数あるからといって、自分に興味のない分野で起業することはあまりお勧めできません。
例えば起業コンサルタントなどが「今はこの業種で成功例が増えています」などとして特定の業種を勧めてくることもありますが、自分が本来興味がないこと、直感的に興味を持てないものに取り組んでも、本人のやる気がでなければ大きな成功は望めません。
反対に自然と心が躍動する仕事であれば、多少の困難を乗り越えてでも成功を掴めます。
②初期投資を避け小さく始められるか?
全てのケースがそうではありませんが、個人が起業をする際は多くの場合スモールビジネスから始めます。
初期投資をできるだけ避け、少ない資本で軌道に乗せられるようにするのが望ましい起業です。
軌道に乗ればおのずと事業は拡大していきますので、その間のランニングコストもできるだけ少ない業種だと有利です。
以上を踏まえて、具体的な業種を見ていきます。
美容系サービスやサロン経営
女性のお客様の気持ちが理解できるのが女性起業家の大きな強みです。
この意味では女性からの需要が多い美容系のサービスやサロン経営は女性の起業にうってつけと言えます。
街中でもよく見るネイルサロンやエステなどは初期投資が少なくて済み、自宅の一角を利用するなどしてすぐに始めることができます。
従業員を雇う必要もないので、スモールビジネスとして始めるのに相性が非常に良い業種です。
この分野では専用の電動椅子などの設備が必要となるヘアサロンなども対象になるので、設備投資が全く不要というわけではありません。
また資格が必要な場合は資格取得に時間が必要ですので、開店までの時期を図りつつ事業計画を立てる必要があります。
育児系サービス
我が国の出生率低下の一因となっているのが子育てに関する不安や手間、そしてその隙間需要を埋められない社会構造にあります。
子育てもしたいけれど、仕事も手を抜けなくて余裕がない家庭はかなり多いです。
特にシングルマザーの方は心身ともに余裕が全くない状況の方も大勢いますから、こうした層に育児、子育て関連のサービスの需要があります。
子育ての経験があれば、自ら乳児、幼児の相手をしてもいいでしょうし、子育て経験がないとしても、人材を雇ってビジネスにすることはできます。
直接受託する形態の他、人材派遣のような形でスタッフを派遣することもできますね。
そのプラットフォームとして会社を立ち上げて事業運営をすることが可能です。
ハンドメイド作家
趣味でハンドメイドの作品を作っている人は、ぜひ自分の作品を世に知ってもらうためにも事業化を検討しましょう。
素人のハンドメイド作品が売れるの?と思うかもしれませんが、「かわいい」「手元に置いておきたい」と直感的に感じられる作品は買い手が付きます。
問題は売り方で、一つはネットを通して販売するという手があります。
広く全国に情報を発信できる強みがある一方で、WEB上ではどうしてもディテールの良さが伝わりにくく、訴求しにくいのが難点です。
そのためWEB販売と並行して、地元の商店と連携した販売チャンネルを設けるのが良いでしょう。
地元のスイーツ店や雑貨屋さんなどとコラボする形で、自分の作品を置いてもらいます。
直に手に取って見ることができるので、店舗販売は買い手に強く訴求することができます。
教室経営・セミナー関連
セミナーや教室経営も女性と相性が良い業種です。
料理教室であれば、プロの料理人のように何でも作れる必要はありません。
例えば「鍋料理専門教室」などと銘打って特定の料理を専門に扱う教室でもOKです。
かつて接客業についていた人はマナー講師などとして教室を開いたり、セミナーを実施することもできます。
教室は自宅や専用の物件を確保することもできますが、費用が掛かるので民間のカルチャースクールなどと協同することも検討できます。
「私はこういうことができるので、そちらでセミナーを開催させてもらえませんか?」あるいは「全5回でマナーセミナーを開きたいのですが」などと働きかけることもできます。
受講料の取り分設定などが必要ですが、すべて自前で用意しなくても他の媒体と協同する道もあるので覚えておきましょう。
コンサルタント
もう少し専門性のある知識や経験を持っていれば、よりプロフェッショナルな働きもできます。
例えば薬剤師資格を持っていれば、雇用されて薬局に勤めなくとも「医薬品アドバイザー」や「薬膳アドバイザー」などとして法律に触れない範囲で活動する人もいます。
お金関連に詳しい人はファイナンシャルプランナーとして必要な人に専門的なアドバイスをすることもできるでしょう。
専門性という点から一定の資格が必要になることもあるのでこの点は別途留意が必要ですが、その道の経験が豊富であれば資格がなくてもできることはあります。
自分に何ができそうか、一度考えてみましょう。
生活域内の配送業
体力面で余裕がないと難しいかもしれませんが、特段秀でた才能や手技がなとくも起業を諦める必要はありません。
現在日本国内では配送ドライバーが不足していて、これを手伝ってくれる人材を募集しています。
配送業を手掛ける既存大手企業が地域を担当するドライバーを募集していたり、車が無くても徒歩圏内の配達を請け負ってくれるパートナーを募集していたりします。
まずはパートナーとして手伝ってみて、いけそうであれば本格的にドライバーとして稼働してみるというのも手です。
後はウーバーイーツなど特定の会社の配送部門を担う人材も常時募集されているので、それぞれの働き方を考慮して自分に合った稼働ができるところを選ぶと良いでしょう。
カフェ
和みの空間を提供してくれるカフェは女性はもちろん男性への訴求もできます。
飲食の事業は食べ物や飲み物の素材を扱う性質上、仕入れや回転率の問題など色々と考えなければならないこともありますが、経営者のコンセプトを反映しやすくやりがいを強く感じられるのがメリットです。
「これが私の理想のカフェです」と言える空間の中で自由に営業活動ができれば、人生にハリが出ますね。
そしてその空間を気に入ってくれたお客さんが通ってくれれば、これほどうれしいことはありません。
営業する店舗の確保なども問題になるので、できるだけ初期投資を抑えるために居抜き物件を探すなどの工夫をしましょう。
ネットショップ運営
自前の店舗やテナントを持たなくても運営ができるネットショップは初期投資も抑えられ、低リスクで始められるので女性にもお勧めできます。
上で出てきたハンドメイド雑貨など自分で創作した品物を売ることもできますし、利益を優先するならば実店舗と同じように売れる商品を集めて売るスタイルで攻めの姿勢を出すこともできます。
例えば洋服が好きな人は国内をまわって洋服を買い集めるなどして品を揃え、これをネットショップで売るということもできます。
自作品以外を媒体に用いる場合、仕入れにかかる出費と転売利益のバランスをとって運営しなければならないことと、仕入れ先の開拓が必要なことがネックになるかもしれません。
家事代行
代行ビジネスと言えば運転代行を思い浮かべる人も多いと思いますが、最近は様々な代行ビジネスが登場しています。
女性であれば家事代行で生計を立てている人も多いですね。
実際、家事代行に対する需要は盛んで、仕事で忙しいお宅からの要請はかなりあるようです。
すでに家事代行ビジネスを立ち上げて成功している企業もあるので、需要がある証拠ですしビジネスモデルとして参考にできます。
経営者自らが個人事業として立ち上げても良いですし、仲間と一緒に起業するということもできます。
在宅秘書
他社の経営者や事業主の秘書を在宅で行うビジネスもあります。
自宅で電話を受けて必要な説明をしたり、メールを受け取ってマニュアルに従い返信するなど、自宅に居ながらでも秘書業務ができるので気楽に始めることができます。
在宅秘書を仲介するプラットフォームに登録して需要を待つこともできますし、秘書業務経験があれば個人でWEBサイトを開設するなどして積極的にアピールすることもできます。
出勤不要のメリット生かして子育てをしながらの起業も可能です。
女性専用フィットネス事業
多少の元手が必要ですが、女性向けのフィットネス事業も最近需要があるので検討に値します。
大手のトレーニングジムは男性も女性もどちらも受け入れている所が多く、それだけ多くの人に訴求できるので儲けは大きくなるかもしれません。
しかし女性の中には男性と同じ空間で運動したり汗をかくことに抵抗がある人も結構います。
こうした層は運動をしたくても場の提供がないと考えているので、女性専用フィットネスジムがあると喜んで利用してくれます。
WEBデザイナー
WEBデザインが得意な人はぜひそれを仕事にできないか考えてみてください。
WEBで好きな絵を描いて、それを販売することができれば立派なビジネスになります。
こうしたデザイン販売の他、顧客の要望に応じてデザインの作成をすることもできます。
プラットフォーム事業者に登録するなどしてWEBデザイナーとして活動できれば、得意のスキルで稼ぐことができます。
アフィリエイター
一時期よりは人気が落ち着いた感がありますが、ネットで稼ぐ代名詞と言えばアフィリエイトだという時代もありました。
自身で運営するブログなどの媒体にネット広告を貼り付け、閲覧者に訴求し販売を手助けする一種の広告業です。
アフィリエイトを支援するA8.netなどのプラットフォームを利用すれば、初心者でも参加しやすいでしょう。
ユーチューバー
最近は子どもの将来の夢でユーチューバーが上位になるなど、大変な人気があります。
ユーチューバーは自分が好きなコンテンツを扱え、これにアフィリエイトと同じく広告を載せることで報酬を得ることができます。
「〇〇やってみた」などの挑戦系や「〇〇について解説します」など知識系まで、自身が有する知識や経験を用いたコンテンツを発信することができます。
ユーチューバーと似たようなもので、最近は「ライバー」と呼ばれる発信者も注目を集めています。
リアルタイムでライブ配信を行い、臨場感を視聴者と共有することで人気を高める効果があります。
行動力がある人であればこうしたダイナミックな活動でも事業として収益化が可能です。
結婚相談所
落ち着いた職業としては結婚相談所の経営という道もあります。
近年は若い人の結婚観が変わってきたことや、出会いが少ないなどの理由で結婚に後ろ向きな人が増えているようです。
それでもチャンスがあれば結婚したいという需要は多く、これを後押ししてマッチングを手伝います。
結婚相談所はノウハウがないといきなりの開業は難しいので、結婚相談所に勤めていた人でなければ難しいと考えるかもしれません。
しかし既存の大手結婚相談所の中には、フランチャイズのような形で独立を支援する仕組みを持つところもあり、こうしたシステムを利用してノウハウが無いところからでも独立開業を目指すことができます。
起業パターンを考えよう
ここでは実際に独立開業する際の起業形態として個人事業と法人の二つを簡単に確認します。
メリット・デメリットを考えながらどちらの起業形態が望ましいか考えてみましょう。
①個人事業主
法人設立の手間や費用が要らず、思い立った時にすぐ始められます。
手軽な反面、税制面では法人よりもメリットが少なく、これを踏まえて最初は個人事業で始めても年収1千万円を超えるあたりで法人化を検討する人が多いようです。
会社と個人の切り分けがなされないので、事業で生じた借金などの負債は経営者個人にダイレクトに責任が及ぶことに注意が必要です。
②法人設立
法人化すると経営者個人と会社の切り分けが可能なので、会社経営に失敗しても経営者個人の生活は基本的に守られます。
法人運営は税制的にメリットがあるものの、ルールが個人事業よりも複雑で知識がないと経理面や税金面で不都合が生じます。
それでも、信用が求められる業種で起業を考える場合、個人事業では相手にしてもらえないことが多いので、最初から法人設立が必要になることもあるでしょう。
考えている業種や規模に応じて、個人事業で始められそうか、法人設立が必要かを検討することになります。
まとめ
本章では起業したい女性におすすめの業種をいくつか取り上げて見てきました。
職業の種類としては限りなく存在しますが、自身に適性のあるものは限られてきます。
特定の業種を考えているわけではないけれど、とにかく起業したい意欲はあるという方は、今回見てきた業種の中で自分に合いそうなものがないか考えてみてくださいね。