ビジネスローンの利用を考えるシーンは、急ぎで資金調達が必要な場面が多くなります。
その時になって焦ってしまうとスムーズな手続が望めなくなる可能性もありますから、利用手順については事前に頭に入れておきたいものです。
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窓口は店頭とWEBがある
昔は融資の相談は業者の店舗に出向いて面と向かう必要がありましたが、今ではほとんどの事業者が自社のWEBサイトを用意しており、WEBから相談や申し込みができるようになっています。
店頭に出向く場合は相談だけでももちろんOKですし、急ぎであれば必要書類を揃えて持参すればすぐに申し込みが可能です。
WEBから申し込むこともできますが、WEB経由では本格的な審査ではなく、必要最低限の条件を満たしているかどうかの仮審査がなされることが多いです。
WEB経由では財務諸表など重要な資料を提出する前に、経営状況や財務状況を示す数字などをフォームに記入するだけ、あるいは財務諸表の画像をアップロードするだけで良いことがほとんどです。
これを踏まえて事務局で仮審査がなされ、概ね利用可能と思われれば仮審査合格の通知がもらえますので、本審査のために実際に必要書類を提出することになります。
次の項からは、申し込みから実際に融資の実行がされるまでの流れを確認します。
申し込みから融資実行までの手順詳細
個別の事業者によって、あるいはケースによって若干異なることもありますが、ここでは一般的な流れと手順を見ていきます。
①申し込み
WEBから申し込みを行います。
②仮審査
送付した資料を基に事務局で仮審査を行います。
③必要書類の提出
仮審査で問題なければ必要書類の提出を行います。
手段としては郵送もしくは店頭に出向くことになりますが、郵送による方法が可能かどうかは事業者によるので確認が必要です。
④本審査
提出書類を基に担当部局で本審査を行います。
⑤面談
必要種類の提出時に面談をしていない場合、本審査に問題ないことを確認した後に面談を受けることが多いです。
⑥契約
問題なく融資可能と判断されれば契約を結びます。
契約は対面して行うことを条件にするところもあれば、郵送でも可とするところもあります。
⑦融資の実行
融資の実行は振込によるものの他、事業者によっては担当者が直接手渡しで行うことを基本としているところもあります。
ビジネスローンの利用に必要な書類は?
ビジネスローンを利用する際に求められる資料は事業者によって、また取引内容によっても異なるので実際のケースでは個別に確認が必要です。
ここではどのような取り引きでも必ず必要になる書類を見ていきます。
<個人事業主の場合>
①本人確認書類
免許証やパスポート、健康保険証など本人確認が可能なものが必要です。
②収入を証する書類
確定申告書等の収入が把握できる資料を求められます。
多くの場合、一期分だけでなく二期、三期分と複数求められます。
事業者によっては一度も確定申告をしていない場合は取引を断るところもあります。
③財務諸表
貸借対照表、損益計算書などの財務諸表が数期分必要になります。
<法人の場合>
①履歴事項全部証明書
法人の存在を示す登記簿謄本で、法務局で取得します。
②法人の印鑑証明書
法人の印鑑証明書も法務局で取得します。
③確定申告書及び決算書
法人の経営状態が分かる貸借対照表や損益計算書と、税務署に提出した確定申告書の写しを数期分求められます。
④代表者の本人確認書類
法人とは別に、会社代表者の免許証などの本人確認書類が必要です。
⑤代表者の印鑑証明書
こちらも<法人とは別に、会社代表者の印鑑証明書が必要<です。
まとめ
この回ではビジネスローンの利用を考えた場合の申し込み方法や利用手順、必要となる書類などについて見てきました。
今は大抵の方がPCを使っているでしょうから、相談や申し込みはWEB経由となることも多いですが、急ぎの場合は直接店頭に出向くと迅速な対応が望めます。
申し込み後は審査及び契約、融資実行の過程で面談を要することが多く、面談の時期は事業者によって異なります。
面談が必要ならばいつになるのか、出張で自社に出向いてもらうことは可能かなど、事前に確認が必要です。
必要書類については事業者のHPに必ず記載がありますので、こちらも事前に目を通し、不明な点は電話等で確認するようにしてください。